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建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
宮城、福島の復興を視察してきました(その2)
引き続き、宮城、福島の復興の視察です。
2日目は、福島に行きました。
この視察はJIA(日本建築家協会)福島地域会の方が企画してくれた丸一日バスによるツアーです。
JIAの全国にある住宅部会の全体会議の前日に実現したもので、私は3.11以降に福島に行くのは初めてでした。
これまで映像で見てきた被災状況を目の当たりにして、福島のご苦労、不幸を改めて考えさせられました。



南相馬みんなの遊び場
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とんがり屋根が可愛い外観。意匠的、構造的にも素晴らしい建築だと思う。

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エアコンの効いた室内の砂場。
おとなしい子ども達が印象的だった。
施設を案内していただいた南相馬市役所担当者の方が、南相馬市はもう被災地ではないので静かに見て欲しいとの言葉がなおさら悲壮感を感じました。



国道6号線からの車窓
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人が消えてから5年。
放置され、朽ち果てていく住宅や商店。
放射線空間線量は2
μSv/h前後か…東京の25倍から30倍くらいの線量。

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国道6号線は自動車通行のみOK。
各交叉点は侵入できない様にバリケードされています。



避難区域に指定されている冨岡町
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JR常磐線冨岡駅の現状
津波によって駅舎、線路が流されてしまって、何もない広大な空き地に汚染バッグ(除染した土を詰めた土嚢)が整然と仮置きされていました。
白いテントの建物は、高濃度に汚染された船や建造物を解体する施設との説明を受けました。
オウムのサティアンのように何だか不気味です。

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時間が止まったままの旧冨岡幼稚園。
園長先生が被災時の様子、その後の避難生活、生活再建などを率直に話してくださいました。


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震災時のままの園舎。
みんな着の身着のまま逃げたことが分かる。その時別れたまま再会できない園児や先生職員が大勢いるとのこと。

いわき市関船団地

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復興公営住宅。
JIA福島地域会の辺見三津男氏の設計。
国産材からつくられるWOOD.ALC(外壁用木製集成材)を外壁に利用しています。
こういう温か味がある復興住宅が実現できることに少しだけホッとしました。

この後、郡山に移動し、懇親会をしました。
次の日は、全国の住宅部会の会議をしました。
会場は希望ヶ丘プロジェクトモデルハウス。
木質構法を用いた[小規模コミュニティ型の木造復興住宅モデル群で2015年のグッドデザイン賞を受賞しています。
http://www.g-mark.org/award/describe/42832
ここで、以下の議題を話し解散になりました。
・福島で原発の問題を考える。
・フクシマツアーの総括
・住宅部会としての今後の展開
・JIA 大阪大会の企画について

この3日間の視察は、濃密で改めていろいろと考えさせされ、また多くの刺激を受けました。
被災地はやはり自分自身の目で見て、耳で聞くことが大切だと感じました。

熊本にも早い時期に行ってみなければと思っています。

by takezo! http://www.atelier24.jp
千葉、東京で住宅設計を行う建築設計事務所



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