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建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
コンクリート打設日和
「松波の家#2」の基礎のコンクリート打設です。

鉄筋を組み上げて、それを挟むように枠(型枠と言います)を立てます。その中に固まる前のコンクリート(生コン)を流し込むのが打設です。
コンクリートの品質が設計通りか確認するために、ミキサー車から生コンを採取して、決められた試験をして、合格したら、打設です。
天気が良くて暖かいので打設にはいい状況です。









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平等と公正
JIA住宅部会の月一セミナー。
私も普段の地域での活動を
紹介しました。
災害時の被害とその後の復興のスピードについて話しました。
その中で、平等と公正、、、
行政の平等ではなく、人としての公正を掲げたいと思いました。





平等と公正20180224




テーマ:地震・災害対策 - ジャンル:ライフ

二つの階段昇降機(つづき)
階段昇降機設置の続きです。
一つは、筆者の実家だったことを前回書きました。

もう一つは、実は筆者の自宅です。
自宅は築8年の2階建て木造住宅です。家族構成は夫婦、子供3人、義母の6人です。
始めから義母との同居が決まっていたので、その配慮をした計画でした。
1階の南向きに義母の寝室を配置し、浴室、洗面、トイレを近接しました。道路からのアプローチも含めてバリアフリーに対応した設計です。
リビングダイニングは明るく開放的でこの家の中心になるよう、階段、吹抜けを介した空間として2階に計画しました。
義母のことを考慮して、将来ホームエレベーターを設置するスペースも計画しました。

住み始めて、しばらくすると義母は元もと膝痛があり、手術することになりました。
手術自体があまり上手くいかなかったようで、その後リハビリに通う状況が続きました。
階段の昇降にも支障きたすようになり、エレベーターの設置を検討しました。

ところが、設計当初に製造販売されていた畳一畳分で設置できるエレベーターが法規制により、設置できなくなっていました。
これには困りました。様々なメーカーからカタログを取り寄せましたが、どうも我が家のスペースにあうエレベーターが無いのです。
そうこうしているうちに義母はいよいよ階段の上り下りができなくなりました。
そこで、階段昇降機の設置を検討しました。
それが、ちょうど、実家の昇降機設置と重なりました。
自宅の階段のスペースにも、やはり実家と同じメーカーの昇降機が一番フィットしました。

レールの曲がりも実家のものと同じ3カ所になりましたが、余裕を持たせた階段だったので上手く設置できました。

これによって、義母は朝昼晩と上下することが可能になりました。
写真は長男が足を骨折したときに都合よく利用できた様子です。

家づくりで大切なことは、将来を見据えて、家族構成が変わることや身体的な負担が生じることがあることに、その都度上手く対応できる配慮をしておくことです。
日頃、住宅相談やセミナーでそのことをアドバイスしていますが、今回の二例を通して実践できたことは、設計者として有り難いことでした。







テーマ:住まい - ジャンル:ライフ

二つの階段昇降機
ちょうど一年前に、アトリエ24で設計した二つの住宅に階段昇降機を設置しました。

一つは、筆者の実家です。
両親の家ですが、母が頑固で設計者の意見を聞かず、1階に広間、台所と食堂、2階に寝室と茶の間というプラン構成になりました。
60半ばの頃ですから、本来ならば寝室と水場廻りは1階にすべきなのですが、聞く耳を持たなかったので、浴室トイレだけは強引に2階に計画してしまいました。そして、将来に備えてホームエレベーターを増築できる配慮も盛り込みました。
その母が心不全で5年近く闘病を続けてましたが、以外と足腰はしっかりしていたので、ホームエレベーターの増設を先延ばしにしていました。

昨年初めに、体調崩し再入院したときに、主治医から心臓に負担が掛かりすぎるから階段の昇降はさせられないので、1階で生活するか、ホームエレベーターを付けてからでないと退院させれれないと告げられます。
慌てて母に1階で寝起きする生活を説明しましたが受け入れません。エレベーターを付けて欲しいと言われました。しかしエレベーターを設置するには3ヶ月近く掛かることと、本人が早く家に戻りたいということから階段昇降機を提案しました。
母は当初はイメージがつかず不安がってましたが、昇降する様子のビデオを病室で見せたりして納得してもらいました。
でも母の容体は芳しくなく、主治医から身体も心臓も5年たち、それだけ老化していてこれ以上の治療は難しい。覚悟しておいて欲しいと説明がありました。

それでも家に帰りたいという母の希望を適えるために、階段昇降機を設置することにしました。
4社から設置の可否と見積をとり、実家の階段廻りの条件に合うメーカーを選びました。
階段昇降機は直線階段であれば、比較的容易に製作設置できます。それが折れ曲がりのある階段の場合は、椅子を昇降させるレールをカーブにそって曲げる必要があるので、その製作に時間と費用が嵩みます。当然のことながら椅子に座って昇降したときに機械や身体が壁や手すりに当たらない寸法があることが必須条件です。
アトリエ24では階段廻りには余裕を持たせた設計を心がけているので、この点は問題無く設置できました。メーカーに無理を言って3週間で製作、設置してもらいました。

ところが母の容体がますます悪くなり退院自体難しくなりました。
そこで主治医と相談して3時間の外出許可をもらって家に連れて帰りました。
車いすから昇降機椅子に乗り移り2階の茶の間に行けたことにとても満足していました。
昇降機自体も冷たいイメージだったのが意外にそうでもないと喜んでしました。
そして自分が死んだら父には邪魔だからレールごと外すように筆者に依頼しました。
結局この昇降機を利用したのは、その後に桜の咲く頃に外出許可をもらって帰宅した一度になりました。






テーマ:住まい - ジャンル:ライフ

神成事務所のオープンハウス
TEAM043で一緒に活動する神成さんの事務所のオープンハウスに行ってきました。
90㎡弱の2階建て木造住宅です。
細部まで丁寧につくられいて相変わらず巧いですね。
スケール感も絶妙で狭さを感じさせない空間構成は流石です。
また良い刺激をいただきました。








コロンブス工法
「松波の家#2」では、線路敷きに近いこともあり、地盤置換工法であるコロンブス工法という地盤改良工事をします。
べた基礎の下に厚さ30cm程度の発泡スチロールと同質のボードを敷き、更に砕石と専用の土木シートを敷くものです。
例えると豆腐の上に小皿を置いたようなイメージでしょうか。
これによって、軟弱地盤での不動沈下を押さえ、また地震や近接の道路や鉄道からの振動を緩和することができます。
液状化対策にも有効です。
アトリエ24では3物件目になります。

http://www.plg.co.jp/merit.html







目抜き通りが閑散として
千葉駅前のロータリーに繋がる千葉中心部。
平日の昼間、人通りもクルマも少ない。
千葉三越が閉店してもうすぐ1年、そして写真の奥には千葉パルコがあったがこれも2年前に閉店。
JR千葉駅が駅ナカをつくって、駅周囲は人が増えたけど、中心部は休日でも人がまばらな状況に見えます。
どうするつもりなのでしょうか?
ますます郊外型のショッピングモールに人が分散してしまう。それも全国同じような店ばかりで…辟易している。
もっと人が集まる、商店街が面白くなる仕掛けを考えて欲しいですね!
このままでは栄町と同様廃れていくばかりです。





青空の中に…辛夷(コブシ)の蕾。
まだまだですが、このところの三寒四温のような気候ですから、もうしばらくの辛抱です。





元スタッフの結婚式
元スタッフU君の結婚披露宴でした。
心配された雨もはやくあがり陽射しのなかでの挙式と披露宴ができて良かった!
二人の気配りと優しさが溢れるひと時を感じられ嬉しかった!おめでとう㊗️







新婦のお父さんが端材を鋸で加工し、俊朗新婦が着色した「家」…各テーブルに一つずつ飾られていました。






松波の家#2
長期優良住宅の技術審査と認定に時間が掛かってしまい、また先週の雪の影響などもあって、2週間ほど工事着手が遅れてしまいましたが、ようやく地盤改良と基礎を作るための土工事(根伐り)がはじまりました。






マッチ


4月に私が所属する「ちば建築家集団」TEAM043では展示・無料相談会を4月17日~22日に開催します。
千葉市の「千葉市民ギャラリー・いなげ」が
会場になります。
http://business4.plala.or.jp/g-inage/

今日、その会場で利用する備品を確認に行ってきました。
その折、
山口マオ「絵本とイラストレーションの世界2」を観てきました。
独特な表現ととっても個性的なキャラクターたちにしばし癒されました。
で、ショップで売っていたマッチを買ってしまいました。
今どき、マッチは使わないけど、何だかやけに気になってしまって…(笑
この展覧会は今月18日までの開催です。疲れている方々、気分転換にいかがでしょうか。




福寿草
実家の庭に福寿草が咲き始めました!
母が好きな早春の花でした。
寒さはまだ厳しいですが、陽射しは少しずつ暖かくなってきました。
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「緑町の家」引渡しと内覧会
27日、28日は、竣工引渡しでした。
建築主ご一家の笑顔の中で、鍵と完成書類の引渡しができました。
この家を施工した佐久間工務店さんは、祭壇を設え、社長が神主として竣工式をおこないます。なかなか粋な計らいです。

その後、建築主のご好意で、内覧会を二日間開催しました。
同業関係者が多かったですが、寒い中、見学いただいた皆様、ありがとうございました。