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建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
鉄骨の製品検査
「H buildⅡ」の鉄骨建て方が始まりました。
このプロジェクトは新宿の繁華街に位置する鉄骨造約500㎡地上5階建のテナントビルです。
その建て方の前に、鉄骨の製品検査を先週取手の鉄骨工場にて行いました。

鉄骨製品検査

CADが普及する以前には、製品検査前に原寸検査という検査工程もありました。
原寸場という、体育館の様な広い場所で柱や梁を現実の寸法で画を床に描いて、その寸法、形状、組立、溶接やボルトの継ぎ手の納まりなどチェックしました。CADが普及し、そのデータから加工ができる様になって、この検査自体は現在あまり意味がなくなり省略するようになりました。
もちろん構造設計図通りか、仕上げや建具、電気や設備の絡みなど、鉄骨製作図にて各部分において全てチェックします。一緒に階段やエレベーター関連部材などもチェックします。
そのチェックバックを3回ほど繰り返して精度上げて、承諾の上で工場での製作がスタートします。

検査当日は、第3者試験機関の溶接部分の検査の報告、立会もありました。
この工場では全自動の溶接機械(ロボット)があり、溶接の外観もキレイで、また超音波探傷試験の結果も問題ありませんでした。
久しぶりの製品検査でしたが、やはり組立加工は技術も含めて進んでいます。
溶接ロボットが導入されて、これまで溶接工が行っていて手作業が機械されたことで、溶接の精度が上がり、品質もとても向上しました。資格を持った溶接工でも上手い、下手があって、工場検査でキレイな溶接は賛辞を送っていた者としては、ちょっぴり淋しくも感じました。

これは木造のプレカット化と同じ合理化です。
建築現場でもますます合理化が進み、一昔前のような職人の腕や現場監督の力量が建物の良さを左右する時代ではなくなってきたのでしょう。

さて、製品検査で合格を出し、製品の受入を認めました。
その鉄骨が現場に搬入され建て方が始まりました。
ビルの谷間に建てる工事で、交通量の多い道路に面し、人通りの多い、難しい建て方です。
鳶(とび)職がテキパキと梁を架けて仮止めしていきます。
来週にはデッキ床が張られ、確認検査機関による中間検査を受けます。

鉄骨建て方


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by takezo! http://www.atelier24.jp





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