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建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
処暑の日に想う…2010夏
処暑

3年前のブログエントリーです。
http://atelier24blog.blog91.fc2.com/blog-entry-89.html
読み返して、3年前の夏も相当な猛暑だったと少し思い出しました。
でも、3年前はこの処暑の日を境に暑さが落ち着いてきたと書いています。

今年は、3年前を明らかに越えて酷暑が続いていることになります。
この異常と言われている暑さが来年以降も続くとしたら、住宅の設計にもかなりの影響があるだろうと考えています。

それにしても都心部の暑さはとてもガマンできるレベルではありません。
コンクリートとアスファルトに覆われた市街地は熱をそのままため込むので、気象庁発表の最高気温よりも実際はかなり高いと言われています。
アスファルト舗装面の温度は真夏の日中では50℃を軽く越えるほどになり、裸足で歩けば火傷します。
当然ながらその上を行く私たちは、その熱と太陽光の反射が容赦なくダメージを受けます。
私たちはこの暑さから逃れるように建物内部や車両に逃げ込みます。冷房によって取り敢えず快適に日常生活ができます。でもそのために屋外はますます気温が上昇します。
高層ビル群は海風を遮断し、都心部はますます熱が籠もる環境になりました。ヒートアイランド現象と言いますが…
東京の平均気温がこの100年で約3度上がったと言うのも納得です。

処暑  

そろそろ市街地の作り方を変えなければいけない時期に来ていると思います。
景観も兼ねた潤いがある街づくりです。
それには、アスファルトで覆われた道路と耐火性を重視したコンクリートの建築物…これらの熱をため込む塊の間や隙間に緑や水の緩衝空間を設けることです。

実は昨日と一昨日は久しぶりに所属する草野球チームの試合に出ました。この連日の暑さなので正直なところブっ倒れないか内心ヒアヒアでした…(笑
ところがグラウンドが、河川敷と海に面している球場だったので、ほんの少し風が流れ、炎天下でも思ったほどの暑さではありませんでした。土と芝の上だから照り返しが少ないこともあると思います。
ところが両日ともに午後1時ごろに終わり、車で市街地に戻るとやっぱり茹だるような暑さです。

処暑

最近、街中でミスト冷房装置なる設備を見返るようになりました。
気化熱を利用した冷却装置です。この様な人口的な装置を利用するのも一手段かもしれません。
でも、歩道やビルの空地にある高木の日影でもかなりの効果が期待できるはずです。
ちょっとした水場に流を作れれば、このミスト装置と同様の効果も期待でき、見た目や音でも涼しさを得られるはずです。

高木は大きくなって葉が落ちるから枝を落としてしまうとか、水場はメンテナンスが面倒だから水を張るのをやめてしまうとか…
急速に丈夫で手間が掛からない街に変わってきているように感じます。潤いが無いから砂漠のように夏暑くて冬寒い…

このような視点からも街づくりを変えていきたいとかなり強く感じています。
今夏が異常な夏で終わって欲しいから。


処暑


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車にも感謝!
プジョー306

数日前の画像です。
国道14号線での渋滞時に車載の外部温度センサーに表示されました…(汗
アスファルト表面の温度はきっと50℃を越えているでしょう。
道路工事に従事される方や交通誘導員の方…仕事とはいえ気の毒になります。お疲れさまです。

そして文句言わず頑張る車にも感謝です。
そろそろ走行距離10万kmで2000年のモデルです。
本当に助かっています。
貧乏学生の頃に乗っていた
エアコンも無い車を思い出しました。そしてあの頃の車はオーバーヒートでよく止まった記憶が蘇りました。


プジョー306

プジョー306プレミアムスタイル
デザインと足回りが気に入って購入しました。
確か3万kmあたりまで信じられないようなトラブルが結構あったのですが…(苦笑
今でも電気系などの故障はありますが、エンジンは絶好調で、ちょっとしたワインディングではついついアクセルを踏んでしまいます。
この小さなボディーに2000CCのツインカムエンジンが載っているので結構面白いです。

しばらくは乗り続けるつもりです。
やっぱり車は格好良くて自分で運転して楽しい車がいいですね♪



さて、関東では明日からまた猛暑になりそうです。
皆さまくれぐれもご自愛を。



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真夏の結婚式
東京カテドラル

昨日、前事務所時代の部下であるN君の結婚式がありました。
東京カテドラル聖マリア大聖堂にて式があり、参列してきました。
丹下健三氏の設計で知られるこの有名な聖堂は、建築設計を職業に持つ新郎新婦にとって憧れの場所であったことは容易に理解できました。

式の後、隣の椿山荘で行われた披露宴では、ご招待客席上に一人一人手書きのメッセージが用意されていました。
新郎新婦の人柄が良く現れたこのちょっとしたサプライズに多くの方が感激した様に見えました。

この暑さの中、式場に行くまでにバテバテでしたが、この日の二人が
爽やかでとても幸せそうだったので、清々しい思いを胸に帰途につきました。

東京カテドラル

余談ですが、前事務所では採用面接や試験を何度か経験しました。
N君の時も採用面接を命じられました。たしかこの年は入社志望の学生が多く、書類審査を経て面接した学生は20人近かったと思います。その面接を経て更に5、6人に絞り自作品のプレゼンテーションを課しました。
採用人数は2,3名と総務から指示があり、10人くらいのメンバーで、まず2名を選出しました。その後、私がどうしても採用に加えて欲しいと願い出たのがN君でした。
繊細な発想と本質を見抜く判断力が卓越していると評価したと記憶しています。

その後、紆余曲折有り、前事務所から大手ゼネコン設計部に転職して、ばりばりと活躍しているとのことで、当時の私の判断が正しかったと、とても嬉しく思っています。
そして、その勤め先で人生の伴侶を得たと言うことで
、二重の喜びを私も感じている次第です。

東京カテドラル

N君、おめでとうございます!
これからは、二人で素晴らしい人生を築いていってください。どうぞ、お幸せに!



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