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建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
久しぶりに


先週土曜日の夕方、お施主さんとの打合せが予定より早めに終わったので、3ヶ月ぶりにロードレーサーに乗ることにした。
ランドナーは買い物や昼食時に乗ることもあったが、ロードは全く乗っていなかった…(汗


昨年暮れに購入した冬用の上下ジャージを始めて着て外に出ると、何やら不気味な天候に…
今日乗らないと、また何時機会があるか分からないので、意を決して(大げさ…笑)サドルにまたがった。

ルートは、事務所から西に向かって、海浜大通りを抜けららぽーと船橋までの往復である。
ほぼフラットなコースなので天気が良ければ、気持ちよく走れるはずなのだが…いきなりに西風が。それもめちゃくちゃな強風である。

全行程のほとんどで片側2車線の広い道路を走る。
当然のこと路肩を走るが、チャリなんか車道を走るな!とばかりトラックなどが、ハンドルの右側20cmくらいを60km/h以上で抜いていく。
抜かれる瞬間に車に吸い寄せられ、ゾッとすること数回…まったく!余裕が無いドライバー達である(怒

日本もサイクリング道路や自転車優先レーンなどをもっと整備して欲しい。誰も使わない農道や林道なんぞにまで税金ぶち込むのを止めて…
そんなことを思いながら幕張メッセの前まできて、チャリが飛ばされそうなくらい強風になり、嵐のような春一番に挫けた!


来た道を引き返すことに。
帰りは追い風である…40~50km/hのスピードであっという間に戻った。
まぁ、乗れただけ良かったと自分に言い聞かせて…(笑
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お知らせ!
24節気の雨水を過ぎ、まだまだ寒いと言っても、陽射しが強く感じられるようになったきた…春はもうすぐです!





お知らせが二つあります。

一つめ。筆者から。
千葉県が発行し、(財)千葉県産業振興センターが編集する「千葉県産業情報ヘッドライン」というメールマガジンがあります。

このメルマガの連載コラムを第171号から3回にわたり担当します。テーマは「これからの共生社会におけるユニバーサルデザインという考え方」です。
ちょっと堅い内容ですが、是非ご参照ください。
配信登録しなくとも下記サイトからバックナンバーを見ることもできます。
http://www.pref.chiba.jp/syozoku/f_keisei/headline/headline-top.html




二つめ。アトリエ24から。
「王子台の家」の完成見学会のお知らせ。

「Nさんの家」として現場の進行状況などを紹介してきましたが、3月末に完成予定です。
興味をお持ちの方に見学していただきたくご案内です。
日時:3月30日(日)9:30~16:30

完成から引渡までの期間があまりないので、1日だけの見学会です。

この家の特徴は、なんと言っても
次世代省エネ基準適合の高断熱・高気密+床下暖房です。
そして、国産の無垢材をふんだんに使い、内装も漆喰壁で仕上げた、自然素材を重視した住まいです。
この様なスペックでありながら、
工事費の坪単価約65万円です。しかも消費税込み、エアコン、照明器具込み。
かなりのコストバリューだと思います。


見学会に参加希望の方は、ご一報ください。


アトリエ24のWebsiteから「見学会参加希望」を明記し申し込んでいただくか、直接お電話いただいても結構です。
または、このブログページのコメント欄にお名前とメールアドレスを記載いただき、「秘密」(管理者にだけ表示を許可する)にチェックを入れて書込ください。折り返し、場所と連絡先をお知らせします。
よろしくお願いします。

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by takezo!   http://www.atelier24.jp
フラット35Sの中間検査


Nさんの家は、住宅金融機構のフラット35Sという住宅ローンを利用している。

だから、確認申請とは別の審査を受ける必要がある。それは申請時と、中間、完了時である。
現場は上棟してから急ピッチで進み、この中間検査を受けることとなった。

確認申請と機構の審査が別と言っても、審査機関は同じところに委託したので、この中間検査前までに、軽微な変更がある場合は記載事項変更届を提出することになるようである。

Nさん家では、窓の一部変更などあり、この変更届を出す必要があった。
これは、昨年の建築基準法の改正後の新しい手続きのようだ。検査機関によっても対応や手続きが違うようで、申請者としては戸惑うばかりである。
それでも、改正後しばらくは、構造等に影響のない窓の位置の変更も認めないなど、馬鹿げた規制があった状況を考えれば、まだまだマシである。

さて、中間検査の方は、指摘事項無しで、無事合格となった。
もちろん、検査前には私の事務所で、構造壁(筋違)の仕様や補強金物、梁や柱の繋ぎ部分が設計図と合致しているかなどの確認を行った上での検査受検である。
問題が指摘されることは無いとは思うが、検査後に合格となれば人並みにホッとでき一段落である。

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上:1階柱の上に梁(胴差)が乗り、その上に2階の柱が乗る。柱の上下で吹き寄せ金物(ホールダウン金物)という補強金物で締め固める。

下:上と同様の構成であるが、外部に露出する部分なので、大工の提案による込栓(樫)等によってつなぎ合わせている。


by takezo!   http://www.atelier24.jp
娘から…
小4の娘から、チョコレートのプレゼント!
チョコレートも千代紙の入れ物も、娘の手作りで可愛い!

「ありがとう!嬉しいよ!」って言うと、右手を出した…

「何だ?」って聞くと、「お返しちょうだいね!」って舌を出した…
ちゃっかりしてやがる。ちびまる子ちゃんと一緒か!?
まぁ、でも嬉しい!おそらく今までで一番…(汗

親バカな話でご勘弁を…(苦笑



こんな雨の日だから海の画像を♪
朝から雨で、仕事疲れから(?)気も重い…(苦笑)
そんなわけで、気分転換に最近撮影した写真をUPすることに。



上は、海ほたる手前、海底トンネル入り口。

撮影は、先週の月曜日!
実はその日、山梨に出張があり車で出なければならなかった…
前日雪の影響で、首都高が通行止め!!
現地に12:30に着けば良かったので、7時の段階でそのうち解除されるだろうと甘い期待で出社。
8:30に交通情報を聞いて焦ってきた…京葉道路、湾岸線ともに大渋滞である。R357も稲毛あたりまで渋滞…ヤバイ!(汗)。
ネットで情報を集めるとアクアラインは通行可!
川崎側の情報が今ひとつ分からなかったが、一か八かでルートを変更した。
浮島出口で小1時間渋滞したが、その後は嘘のように順調に甲府まで走ることができて、約束の時間に余裕で間に合った。


それにしても、こんな状況でも利用車が少ないのはやっぱり問題である…(苦笑)


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次は、昨日の千葉港である。
このところ多忙で目も疲れているので、昼休みに保養目的で…。
抜けるような青空に、陽射しも少しずつ暖かくなってきているのが分かる。
タグボートが5,6艇沖に出て行った。大型船が入港するらしい…
昼寝をしたい気持ちを抑えて仕事に戻る…
でも、
目も気持ちも少しはリフレッシュ!(笑)


Nさんの家の上棟

Nさんの家が上棟した。

大工さんの段取りがとても良く、予定よりも1時間近く早く上棟した。
設計者としてもとっても嬉しい日であり、現場としてはこれで一段落である。
棟札を棟木に取付け、建物四方に御神酒と米と塩を蒔いてお清めをした。
そして、施主、工務店、設計者の三者で、御神酒をいただき、工事の安全と無事な完成を祈願し、乾杯した。
施主にとっても、我々工事業者にとっても、建売住宅などでは味わえない、心地よい一時である。
設計者としてもとっても嬉しい日であり、現場としてはこれで一段落である。

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上:事前に加工した小屋組をレッカーで次々上げ、大工と鳶が小気味よく収めていく。工務店の提案で小屋は合掌組とした。
中:棟札。この家が火災などにあう事無く、末長く栄えるようにとの願いを込めて奉られる。
下:テラス廻りは、柱、梁が露出するので、化粧柱を使う。キズなどつかないように養生されているが、ここにもお祝いの印。
「床下暖房」という選択
Nさん家は、基礎工事が概ね終わり、今日から現場は大工工事が始まる。
その前の工事として、先日に基礎部分の断熱材が貼られて、床下暖房という一般の人には聞き慣れない設備の準備が始まった。



床下暖房とは、床暖房とは全く異なる設備である。
床暖房は床の表面を暖める設備で、体を床に接してないと暖かさをあまり実感できない。暖房設備としてはサブ的な位置付けであり、局所的な使い勝手に適している。
床下暖房は、床下の空間を暖めて建物全体を暖めようといういう設備で、朝鮮半島や中国北東部のオンドルなどが該当する。

今回選択した設備は、1階の床下全面に電線が引き込まれたコンクリートスラブを築造し、深夜電力を利用して蓄熱し、暖められたコンクリートから1階の床面を輻射熱で暖められる。その床面からの輻射熱と同時に暖められた床下空間の空気が床下と1階床面との間に設けられたガラリを通して自然対流熱で1階の空間を暖め、更に、2階の空間を暖めるという暖房システムであり、比較的新しい設備である。
山形にあるエナーテックという会社がシステムを開発販売しているので、東北の寒冷地の方が採用が多く、2006年までの実績では約7000棟、そのうち関東(主に北関東)では約1000棟ある。

このシステム導入のためには、次世代省エネ基準を満たしている必要条件がある。
この省エネ基準は、エネルギーロスが極めて少ない住宅であるから、時代の要請にも合致している。しかし、高断熱化、高気密化にするためのコストが、これまでの省エネ住宅より1割ほど掛かる。

Nさんには、アトピー型小児ぜん息のお子さんがいて、誇りが少なく、温度差の無い環境が必要でした。
Nさんが、この次世代省エネ住宅で全館暖房、かつ自然素材を使った健康に暮らせる住まいを強く要望された所以である。



この床下暖房のメリット・デメリットを簡潔に紹介しておく。
■メリット
・全館暖房が実現できるので、温度のバリアフリー化が可能
・輻射熱利用なので、体にもやさしく快適性が高い
・他の床下暖房、全館暖房と比較してイニシャルコストが安い
・深夜電力利用により、ランニングコストがとても安い
 (Nさんの家では、冬期の平均月額電気料が3,000円くらい!を想定して
 いる)

・システムがとてもシンプルで、維持管理費も少なく、地震時や火災の心配
 も無い

・床暖房に比べて床仕上げ材の選択肢の制限は少ない。
 (Nさんの家では、工務店が自前で自然乾燥させた
無垢材の国産桧縁甲
 板・厚さ15mmを使う)
                                                              
■デメリット
・一度冷えるとすぐに暖まらないので蓄熱に時間が掛かる。
・きめ細かな温度設定ができず、関東あたりでは小春日和の様な暖かい日
 は、室温が上がり、窓を開けて冷やすこともあり得る

・システム上、2階の室温は17℃くらいなので、場合によっては補助暖房が
 必要になる



この寒さ厳しいおり、燃料代の高騰もバカにならない時勢である。
今後に住み替えを考えている読者諸氏も、高断熱・高気密住宅と暖房方法を考えてみることを勧めたい。

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工務店の倉庫で自然乾燥させている桧縁甲板厚さ15mmと階段段板厚さ30mm。双方とも節があるが国産無垢材である。