FC2ブログ
建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
湯煙の中で…
onsen01.jpg
今年も正月早々からウチの子供達の体調は良く無かった…
事情があってこの2年近く家族で遠出する機会も無かったので、今年の正月休みには温泉にでもと計画していたのだが、以上の状況で出発前日まで迷っていた。
それでも子供達が目をクリクリさせて「温泉行きたい!!」って言うので、帰ってからの通院覚悟で行くことした。

前日、と言うより当日未明…(汗)に慌てて、ネットで関東周辺の温泉で宿泊できるところ探すと、さすがに無い!
そりゃそうだ…でも適当に当たってみていると、箱根強羅近くに家族向けの8+8畳の離れの客室が空いている温泉旅館を見つけた。でも箱根だけに料金がチト高い…サイトの案内も今ひとつか?…多少迷ったが、クリクリさせた目を思い出し、そのチビ達が騒いでも心配なさそうだし、今更贅沢言えないので、エイや!で予約した♪

快晴の中、箱根をドライブし4時前には宿に。
予想通り建物は古い。古いと言っても味がある訳ではなく、ただ古く時代に合っていないのである。
まぁ、宿の人は愛想がよく、至る所に鉢植えなどおいてど
うにか雰囲気を良くしようとの気持ちは分かるのだが…。ただ宿泊する部屋は、古いくさいが風情が少し残っていて、私としてはホッとした。

この旅館は、斜面に客室が点在し、それを渡り廊下で繋いでいて、玄関ロビーや帳場、風呂が一番高い位置にある。
そして風呂は谷に向かって眺望が良く、湯の温度も私にちょうど合って、とても気持ちが良く、かなりの長湯になる。

翌日は早朝よりかなりの雨だった。屋根の雨音で目が覚めた…それもかなりの音である(苦笑)

折角早起きしたのだから、ゆっくりと湯につかる。

窓を開け、雨音だけの静寂な場で、ヌボーっと考えた…この旅館もこの先どうなるのかな、と。
全面的にリニューアルしないと、いくら何でもこの先お客は呼べないだろう。ロケーションはいいが、施設は古いし、階段だらけで、お年寄りには気の毒である。自分だって、この風呂は好きだけど、リピーターにはならないだろう。


onsen02.jpgさて、ではどれだけ増改築すればいいか?うーん・・・コストを考えればこの旅館にそれほどの力があるとは到底思えない。現実は厳しい。

この
厳しい話は宿泊施設だけでのものではない。
今後少子高齢化と人口減少で、これまで使用されていた施設(文化施設や体育施設、学校、病院、集合住宅…)は、かなりの数を減らす必要に迫られている。その社会的なシステムやルールを早急に作らなければならないところまで来ていると思う。利用者が少なく採算の見込めない高速道路や新幹線、空港など造る余裕など無いのだ。
それにしても、自分は何と因果な仕事をしているのだろう…心地よい気分とは別に何だか考え込んでしまった。
(苦笑)
onsen02.jpg  

スポンサーサイト