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建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
内覧会有り難うございました。
6日、7日両日に「谷津の家」の完成内覧会を催しました。
初日は生憎の雨、2日目は真夏のような陽射しの中、多くの方に見ていただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。
また、内覧会にご協力いただいた、お施主のO様も感謝いたします。
そして施工会社および現場担当者、多くの職人の方々にも感謝いたします。
皆さん、本当に 有り難うございました。

今回も見学者の方が土曜日に集中しました。
全部で17組の方に参加いただきましたが、初日に15組の来客で設計者として説明などの対応が 不十分になりました。
やはり世間一般では週休二日の内、土曜日に行事をこなして日曜日は家でゆっくり するスタイルが増えたのでしょうか…

さて、当日の写真を少しUPします。
竣工写真は事務所WebSiteに後日UPします。
撮影はお施主のO様にお願いしました。 私より腕もセンスも数段上ですので、素敵な写真をご覧いただけると思います。 請うご期待です…(笑


 
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「真砂の家」完成引渡
先週末にお施主さんのご厚意で、工務店さんと一緒に完成内覧会を行いました。
幸いにも天候に恵まれ、多くの方に見学していただきました。
この場を借りまして感謝申し上げます。





本日、無事に完成引渡しをしました。
多少、外構工事などで未成工事がありますが、事故など無く竣工したことを大いに喜びたいと思います。
現場監督始め工事関係者の皆さん、有り難うございました。

お施主さんもご満足の様子ですし、内覧会で見学された方からも、良い評価をいただきました。


今回施工を担当した佐久間工務店さんは、折々の儀式を重んじる社風で、完成引渡しに際しても竣工式を行いました。
神主は工務店さんの建築部長が代行し、参列者全員で玉串奉奠をし、無事に竣工したことを感謝いたしました。
ちなみに、上棟時に餅投げをした現場はこの「真砂の家」です

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竣工写真は、改めて事務所のWebsiteにUPします。
なお、内覧会の詳しい様子は、佐久間工務店社長のブログをご覧ください。
かなり詳しく掲載されています。
http://sakumans1.exblog.jp/d2009-02-07
http://sakumans1.exblog.jp/d2009-02-10


外構工事の完了の確認と、ブランドや置き家具のコーディネイトなどが残っているので、まだまだ現場に通いますが、取り敢えず一段落です。



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完成内覧会のお知らせ
真砂の家が来月上旬完成の予定です。

施工を請け負った工務店と共同で完成内覧会を開きます。
ご興味ご関心のある方は是非見学ください。

■開催日時:2009年2月7日(土)、2月8日(日) 10:00~17:00
■場所: 千葉市美浜区
■建築用途: 二世帯住宅(完全分離型)
■主体構造:木造2階建て・在来工法
■敷地面積:230.5㎡(69.8坪)
■建築面積:88.80㎡(26.9坪)
■延床面積:150.59㎡(45.6坪)
■バリアフリー対応
■高断熱・高気密住宅(次世代省エネ基準)
■深夜電力利用による床下暖房設置(エナーテック社システム)

・目を引くような外観ではありませんが、白を基調としたすっきり・暖かいデザインの住まいになりました。
・床は桧の無垢材フローリング、壁は本漆喰塗りです。
・計画敷地は1階レベルにおいて冬場13時以降隣家の影に入り採光がなく在宅の多い親世帯には不向きな条件なので、建物配置を検討し、建物南面にライトウェルを設けることで自然な明るさを導くよう考えました。
この空間は通風・換気にも有効に作用するよう計画しました。2階の居室は、隣家の窓からの視線が気になるところなので、高窓から自然光が降り注ぐような空間構成を提案しました。
・構造設計は許容応力度計算を行い基礎、柱、梁、耐力壁、接合部などを検証し、耐震性能を高めました。


両日ともに予約制です。
見学ご希望の方、ご質問のある方下記までご連絡くださいるか、Websiteをご覧いただき、直接お電話いただいてもOKです。

アトリエ24一級建築士事務所
Websitehttp://www.atelier24.jp

株式会社佐久間工務店
Website: http://www.sakuma.co.jp

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真砂の家-現場状況
「真砂の家」の工事が佳境です。
http://atelier24blog.blog91.fc2.com/blog-entry-138.html

1階がご両親の住まい。2階がお施主さんの住まいで、上下の完全二世帯住宅です。

在来軸組工法で、時世代省エネ基準の高断熱・高気密住宅。
1階の住まいには、「王子台の家」で採用した床下暖房(エナーテック製)を設置しています。
基礎の結成、柱や梁等の部材、耐力壁や補強金物など取付位置や構法など構造計算によって決定しています。
建築基準法上の基準の1.5倍の構造耐力を確保するよう計画しました。

このあたりの詳細は後日改めます。


年内に外装がほぼ終わり、外部足場と養生シートが外れる予定です。
簡潔に画像でお知らせします。

なお、竣工予定は来月末です。
完成見学会を開く予定です。
ご興味のある方は、事務所までご連絡ください。


片流れの金属屋根。カラーガルバリーム鋼板の瓦棒葺きです。
手前に雪止め金物が見えます。
外壁には透湿防止シート(タイベック)が貼られ、外壁通気構法用の縦胴縁が見えます。
この上にラス(金網)板を貼りモルタルを左官で仕上げて吹付塗装します。


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1階南側外部。
2階のテラスの軒が見えます。軒が抜けている部分上部サッシは、1階ダイニング上部のLight Well。


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Light Well内観見上げ。
冬場の陽光をこの吹抜で取り入れて、自然光による明るさをダイニング、リビングに落とします。
このLight Wellは寝室の上部にもを計画しました。もちろん夏場の通風換気にも有効です。

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2階ダイニングからリビングと寝室をみる。
2階は、水回り以外は32畳の1ROOM。
左側が南面になりますが、1階のLight Wellがあり壁。
ハイサイド窓からの自然光で、十分な明るさを室内にもたらします。


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南東に位置する2階テラス。
5畳の広さで、眺望も良く、ダイニングと一体に利用できるよう計画しました。
軒の出が深いので、雨の日でも窓を全開してもOKです。
お施主さんはここでも酒盛りを楽しみしています。(笑


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上棟式と餅投げ
先週日曜に、千葉市内の二世帯住宅建設の上棟式があった。
お施主さんの希望で、上棟式に続き餅投げをした。
最近はほとんど行うことがなく、自分が直接担当する物件では初めての経験だ。



私が子供の頃は、近所の家の「建て前」ある時は、棟上げの後に大工の棟梁や鳶の親方が棟に上がり威勢良く餅や賽銭を投げ、子供も大人もたくさんの人が奪い合うように餅や賽銭、菓子類を拾ったのを思い出す。

お施主さんは私と近い年齢で、子供の頃やはり近所で「建て前」があったときはよく餅投げもあり、それを心待ちにし、とても嬉しかった思い出があったとか。
それでご自分が家を建てる時は餅投げをしたいと考えていたようだ。
ご自分の子供の時のように近所のお子さんにもその感動を是非味わってもらいたいという願いから。


当日は午後からの予定だったが、生憎の小雨で、予定の変更などあったが、近所の方がたくさん集まって開催を待っていた。
餅や賽銭をもらった子供たちからも「おめでとうございます!」「ありがとう!」の言葉に、温かい気持ちをもらった。
そしてお施主さんとご家族の方の安堵の笑顔を見て、こちらまで福をいただいた気持ちになった。
感謝感謝である。


式の後は、現場で仮設の席を設けて、直会を開いていただいた。
宴席の締めに鳶の親方が「木遣り」を謡ってくれた。立派な木遣りだ…久しぶりに聞くこれも感激だった。


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最後に、式典の企画、実行を一手にされた佐久間工務店さん、ご苦労様でした。お施主さんのために、いい住まいをつくりましょう!

この「真砂の家は」現場見学ができます。
がっちりした構造と高断熱・高気密の施工をご覧ください。
ご興味のある方は事務所Websiteよりご連絡ください。


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住宅瑕疵担保責任保険の配筋検査に立ち会う


ちょっと長くて難しいタイトル。
この保険はこれまで、個々の住宅を建設する際に工事施工者やハウスメーカーなどが任意に加入していた制度である。
任意だけに、加入率はかなり低かった保険制度である。
私どもの事務所の物件でも、この保険を掛けた工事の例はこれまでない。
http://www.how.or.jp/kasitanpo/index.html

この瑕疵担保保険が、来年10月以降に完成する物件から、住宅瑕疵担保履行法という制度により加入が義務化される。
ご存知の通り、05年に起きた耐震偽装事件によって、売り主の瑕疵担保責任が問われたことから定められた制度で、引き渡し後10年間の工事の瑕疵を補修する資金を確保するためのものだ。
保険加入者は、マンションデベロッパーやハウスメーカー、あるいは戸建て建売業者や工務店などの、住宅取得者と直接工事契約、あるいは売買契約を結ぶ住宅を供給する事業者に科せられる。
自動車の自賠責保険を考えると分かり易いかと思う。

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20080924/526467/


さて、先月着工した千葉市内(真砂)の二世帯住宅では、強制加入期間に先駆けて、この保険に加入することを工事契約条件に入れた。
http://atelier24blog.blog91.fc2.com/blog-entry-138.html

この保険に加入するための企業審査もあること。
また、昨今の建設業、不動産業界の不況に加えて、建材費の高騰があり、どのような施工会社であっても、この先10年以上健全に存在しているとは言いきれない怖さがある。
そこでお施主さんと協議して13~15万円前後の負担になるけど、安心料と考えて契約条項に入れることとした。


さて、現場検査である。
この保険には、設計施工基準という指針と、現場検査があり、確認申請制度とは全く別の基準と検査がある。
戸建て住宅の検査は、2回。基礎配筋工事完了時と躯体工事完了時(木造の場合は、柱、梁が組み上がった上棟を経て筋違などの軸組が出来た時点)。

今回は、基礎配筋検査である。
確認検査や住宅金融公庫の検査をイメージしていた自分としては、かなり細かい検査内容だったので、少し驚きでもあった。
(もちろん事前に事務所検査をした上でのことだから指摘を受けることは無かった)


ただ、検査では鉄筋の規格やコンクリートの品質については、確認も無ければ資料の提出も必要ないとのこと…。
折角の担保責任保険による検査である、もう少し細かくチェックできるようになれば、新たに住宅を所有する消費者にとって、かなりメリットが大きい制度になるだろう。
責任が曖昧な割に、重箱を突くような細かな審査になってしまっている確認申請制度よりもずっと有効な制度だとも思う。
行政の建築許可は本来、面積や高さ、近隣周囲に与える影響などをチェックすれば良いはずで、建築物の個別の性能評価は、このような保険会社が保険の内容によって厳しく判断すべき内容だと思うのだが…。

これからの制度の充実と運用改善を願いながら、大して効果が望めない確認申請制度の見直しの必要性を改めて感じた次第だった。


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この「真砂の家」は、今月末に上棟予定で、11月上旬には構造見学会を行いたいと考えています。
詳細は後日お知らせしますが、ご興味のある方はアトリエ24のWebSiteから連絡ください。

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初秋の地鎮祭
昨日、前々回のブログで紹介した千葉市内の完全二世帯住宅の地鎮祭が行われた。
初秋の晴天の中…と言うよりまだまだ残暑厳しい中での祭事になった。



通年の9月であれば、暑さが残っていたとしても、もっと爽やかであろうに…昨日は梅雨明けの時期のような蒸し暑さで…

それでも紅白の内幕の中は、心持ち爽やかな微風が流れているように感じた。

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この祭事を奉仕されたのは、千葉縣護國神社の神官であった。
工事を請け負った佐久間工務店が、以前に社殿の造営を手掛けたことからのお付き合いで、出張祭典していただけるらしい。


威風堂々とした権禰宜さんが仕切る祭事によって気が引き締まるのが分かる…工事の安全と良い住まいが完成します様に!改めて祭壇に祈願した。



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気が重い建築工事費の調整
現在実施設計がほぼ終わり、工事費の調整している物件がある。
木造2階建て、延床面積約150㎡、千葉市内の完全分離型の二世帯住宅。
お盆休み前に、確認申請も決済され、工事見積も2社からあがってきていた。

ちなみに、私の事務所ではいつも通り、3社での見積あわせを実施した。
ところがお施主さんの勤め先から紹介された地場ハウスメーカーが、提出日にギブアップ!それも期限を過ぎても音沙汰無いのでこちらから電話すると、間に合わないので降ります、との返事。今更そりゃ無いでしょう!?
…あまりにも情けない対応に呆れてしまった…(苦笑


そして現在、その見積の最終調整中というわけ。




私は、この工事費の調整が苦手である。本音を言えば嫌いである。
何回経験しても、こちらの思惑通りにまとまらない。
近年工事費の内訳が大きく変化し、 特にこの2,3年の間では、これまでのデータや経験値が全く使えない場合が多々あり、大抵の設計事務所が四苦八苦している状況だと思う。
材料費や運搬諸経費の高騰が大きな要因であることは分かっているのだが…。

さて、今回のこの物件では、A社とB社との比較になったわけだけど、B社の提示金額の方が、A社の提示金額より5%ほど安い。両社ともこれ以上の価格のネゴはできないとのこと。

A社は、地元でも老舗に当たる工務店で、戸建て住宅での実績が豊富であり、B社よりも企業規模が大きく、真摯に住宅建設に取り組んでいる会社である。
B社は、創業は比較的新しいが、事務所、店舗、工場、一般住宅などと幅広い実績があり、技術力も高く評価できる建設会社である。

私の事務所の基本設計時に検討した概算予算ではB社に近かった。
この5%の差額は企業規模の経費と、B社の頑張りであり、その内実をお施主さんに伝えて承知してもらった。
私は、大きい差額だし概算予算を考慮してB社を推薦した。
しかしお施主さんが選んだのは、A社だった。その理由は、一生に一度の高い買い物だけに、木造住宅での実績が豊富なA社に頼みたいとのことだった。

ハウスメーカーや建売業者の工事見積書は、自前の仕様・仕上げが決まっていて、建物面積や高さなどの基準数値を入れれば、比較的容易に作成可能なのが一般的であり、これは大手でも中小でも大体同じ様相だと思う。その根拠が不明瞭である場合が多いのもこの手の見積書である。
しかし、私どものような専業の設計事務所が、オーダーメイドの住宅設計をした場合の見積作製は、積算担当者が相当な手間と時間を掛けてまとめられるものである。仮に費用を計上すれば恐らく10~20万円くらい掛かってしまう大変労力が必要な作業だ。

私としては、両社ともお付き合いがあるので、金額で判断したかったが致し方ない。
今回のB社のギリギリの金額提示が有難かっただけに、断りの連絡をするのに気が重かったが、B社社長に事情を説明しお詫びを入れた。

来週には正式な工事契約を結び、月末に工事着工の運びとなる予定となった。


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